日本語学習モバイル教材〜読み書きが苦手な子どもの基礎トレーニング〜

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はじめに

指導される方へ

 この教材は、文字の読み書きが苦手な子どもが、日本語の読み書きを身につけるための教材です。
PC・モバイルなど様々な機器でWebブラウザを通し、子どもが「見て」「触って」「聞いて」、読み書きのトレーニングを行います。

 私たち研究会は、特別支援教育の観点で、つまづきのある子どもの特性に合った支援方法を用意し、子どもが文字を楽しみながら身につけることができ、学習の基礎となる日本語の力を育むための教材を開発しました。

モバイル教材の可能性について

 近年、タブレット端末は低価格化や携行性、操作性から特別支援教育や障がい児指導に多く導入されています。日本語の読み書き学習においても、プリント教材ではできなかった音やアニメーションによる動的効果を利用することで、子どもの意欲を高め、自発的に学習に取り組むことが報告されています。また、指やマウスの動きで書字学習の可能性を広めることにも繋がっています。
 しかし、このようなモバイル機器を使った教材は、特定の機器用に開発されアプリケーション化されています。中でも、iOS(Apple)用にAppleStoreにアップしたものは開発した教材そのものの所有がAppleになったりと著作権にも問題を起こす可能性がでてきています。
 モバイル機器上で、「読む」「聞く」「触る」学習が簡単にできる仕組みをどのように構築するか、また、特別支援教育や個別学習において子ども一人ひとりに対応するこれからの教材の開発をどのように拡げていくのかが私たちの、そして教材開発者の大きな課題です。

UNITYの教材開発にあたって

 特別支援教育や障がい児教育を行う上で、タッチや拡大が簡単にできるモバイル端末はとても有効です。
  本教材は開発を行う上で、様々な端末の調査や検討を行いました。
 OS、ブラウザ、アプリケーション、バージョンの違いや、プログラムとデザインの連携、画面サイズの比率の差により開発も異なります。検討を重ねた結果、「さわる」教材については世界中のゲーム開発者300万人利用しているUNITYの総合開発エンジンを主体とし開発を行いました。UNITYは無料でほぼ全機能が使え世界中のユーザーが開発したアセット(資産)をアップしたりダウンロードすることができ、オープンソースとして利用可能なプラットフォームです。
 また、Webのエコシステムはプラグインを使用したコンテンツを再生できるブラウザーがなくなる日が急速に近づいていることを示しています。UNITY WEB PLAYERのロードマップに記載されているように、プラグインのインストールが必要ないWebGLのコンテンツはWebの未来を切り開く技術と言って過言ではないでしょう。

UNITY WEB PLAYERのロードマップについて

HTML5について

 本教材は、クロスプラットフォームでの利用を目指しHTML5をサポートしたブラウザー、OSで利用できるように開発されました。特に、「さわる」教材は未来技術でもあるWebGL技術(ブラウザーでアプリケーションを利用できる)を使用しています。
 現在、世界共通に利用できることを目指すHTML5のサポート状況がOSやブラウザーをリリースする各社により異なり利用の可否がでます。FireFoxが搭載されているタブレットやPC、Windowsなどで利用できることを確認していますが、タブレットやスマホなどモバイル機器におきましてはご不自由をおかけすると思われます。
しかし将来、Webブラウザーのエコ化(特別なプラグインが不要)が進む中で、時間差はありますがどの機器やブラウザーでも利用できるようになります。
 本団体では、各社のサポート状況を注視しながら、ご利用される方がより便利に使えるように、これからも努力を続け、改良も進めていきます。
ご不便をおかけしますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

オープンデータの提供

 障がいを持つ子どもたちの教材は、一人ひとりにあったものにすることが望まれます。できるだけ多くの子どもたちが自分にあった教材に出会えるように、私たちは本教材の素材となるひらがな、カタカナ、小学1年生の漢字、ローマ字、記号の1へんごとのアウトラインデータや画像データ、UNITYのアセットソースファイルなどをオープンデータとして提供しています。趣旨をご理解いただきご利用されたい方はお問い合せください。但し、取り扱いにはセキュリティー面などをご注意いただき、教育関連のご利用のみとさせていただきます。営利目的にはご利用いただけません。
 私たちはオープンデータの提供により、今後の教材開発の活性化に繋げていくことを願います。

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