トレーニングの方法
他者の立場に立つということは、子どもたちにとってハードルが高い場合が多く、経験の中で習得していく部分があります。そこで、自分が行う行動や判断と家族の考える行動や判断との違いに気づくために、次のステップで進めます。
(1) 場面設定の絵を見てイメージを作る。
(2) 吹き出しに登場する人物(家族、友だち、自分を含む)の言葉を考え書き込む。
(3) そこから「その状況を見ているあなた」として「次に何をするのか」を考えさせる。
トレーニング教材のねらい
日常的に起こる出来事の中で、自分の行動への気づきや家族の感情への気づきが生まれることを目的としています。ここでは、自分に置き換えて考えることは大切ですが、その先に、自分自身を客観視して見つめることにもつなげます。
コンテンツでは個別の吹き出しやペアの吹き出し、グループの吹き出しを用意して、それぞれの子どもたちの課題 に合わせたトレーニングが可能だと考えています。
他者の気持ちを考えるために、まず身近な家族や友だちの気持ちを考えることから始めてください。直接伝えることに躊躇してきた事柄についても、まとめのプリントでは登場人物の親として間接的に伝えることができると考えています。