怒りの感情は、とても自然な感情であり、大事な感情です。
怒りの感情は、自分の中に不快なことや嫌なことが起こっている、と教えてくれるサインです。怒りの感情は決して悪い感情ではありません。ただ、表現の仕方にはよし悪しがあります。

保護者の皆さまも感情を上手くコントロールすることができないお子様をどう理解し、どんなふうに対応したらよいか戸惑い、イライラすることもあると思います。アンガーマネジメントでは、怒りの感情を抑えるのではなく、「自分は何に対してイライラしているのか」「どのくらいの怒りが私の中にあるのか」などを客観的にみることができ、怒りの感情が大きくなる前に対処できることを目指します。怒りの感情をゼロにするのではなく、今よりも小さくし、安全にその感情を抱えながらも人と関わり、日常生活が送れるようになる、つまり自己コントロールのプログラムとも言えます。

保護者の皆さまもご自身の様々な感情と対話してください。自分の怒りの感情を理解すると、お子様を理解するヒントをたくさん得ることができます。このプログラムを通して、保護者自身が自分の感情に向き合う機会になり、それがひいてお子様と向き合う大切な時間になることを願っています。